2001年04月(中旬)

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2001年4月11日(水)

体調はほぼ回復. ただし,のどがおかしいのだけは困る. 咳がとまらないし,まともに声が出ない.

あさっては初対面の学生相手のおしゃべりが仕事だというのに….

税務監査のための書類書き. 年ごとにやりかたが変わるのは困りもの.

しかし,あらためて書類を見てみると,去年動かしたお金は意外に多かった.

22:30 退社. Norman の歓迎会には出れず(T_T).

S が結婚式の招待状を渡しに家まで来る. しばらくごぶさたしてたので,近況を交換したり.

おおっ,実はいろいろ入ってるんですね(^_^;

2001年4月12日(木)

昨日は思わず早く寝たのに,目がなかなか覚めなかった. のどもまだ直らない.

明日の準備とか. ううっ,案内パンフの手配を忘れてた. ダメすぎ.

明日の新幹線の切符をもらう.

ああっ,切符が「東京←→豊橋」だ……申請用紙へのマルの付けかたを間違えてた. ダメすぎ.

研究用のデータを某大学に送付.

21:30 退社.

Boeing のひとから「あんたまだ Libretto 50 使っとるんかい」なメールをもらう.

明日は夕方に東京に着けばいいので,久しぶりに朝はのんびりするか….

2001年4月13日(金)

のんびり起きて 10:30 出発.

新幹線の切符を豊橋から取ってしまったので,いつも違うルートで移動.

時間的にもとりわけ遅いわけじゃなくて,乗り換えの回数もいちばん少ないルートなんですけど,新幹線がこだまになって最高速度が落ちるのが好きじゃないんですよね(^_^;;

電車の中で「陰陽ノ京(渡瀬草一郎)」読了. なかなか面白かった. 自分の場合は和モノには採点が甘くなるんですけど(^_^;

舞台設定や話の持っていきかたは好きなんですが,時継が空回りしている,というか保胤との関わりにおいての位置づけが弱い(アプリオリに認めすぎ)のが惜しいところでしょうか.

14:55 東京着. とりあえず軍資金として 10 万円おろす.

ちょこっと秋葉原に寄る.

池袋に移動. ホテルにチェックインしてから町を散歩.

学科の後輩にあたる学生を 10 人ほど集めての懇談会. ひたすらおしゃべりするだけ. やっぱり学生は積極的にしゃべってくれないのね….

ぼろぼろののどには,きつい.

二次会に来たのはふたり. 自分たちから「もっと突っ込んだ話がしたかった」と言ってくるぐらいで,さすがに放っているオーラが違う(^_^;

23:30 におひらき. ホテルに帰って寝る.

2001年4月14日()

10:00 チェックアウト.

新宿紀伊之國屋に寄って,いつものようにお買物.

12:30 のこだまで出発.

電車のなかで「アメリカの夜(阿部和重)」読了.

美的センスで勝負してなくて,ポスト構造主義*1風味のスパイスをまぶしてそっち系のひとを狙ってるみたいなんですけど,何を言いたいのがわからないことをねちねち繰り返す*2のはうっとうしい.わざとっぽいけど,あんまりくどい言い回しも好きじゃない.

でもまあ,好き嫌いでいうと嫌いですけど,斜に構えて読む分には面白いです.

16時過ぎに豊田に到着.

向こうで探したけど見つからなかった本があって,悔しかったので本屋をハシゴ. なんとか

を入手.

「クルマはかくして作られる」を読む. この本は面白い. ものを設計することと実際にものを作ることの違いがわかっている人にはきっと面白いと思う.

著者が文章に書いている「驚いたこと」のいくつかは自分も実地で体験したことがあるのだけど,自分が「驚いたんだけど,仕事に関係するたくさんのことのひとつとして流しちゃったこと」をこれだけ書かれると,なんか負けた気がする….

しかし,この本のタイトルはどうしても「クルマは隠して作られる*3」に見えてしかたがない(^_^;


*1 …と,ひとくくりにするのは乱暴だという話は置いといて(^_^;
*2 彼らの立場としては,言葉では全てを言い尽くせない以上,はっきりと言い切ったら負け(というかウソになる)だとか思ってるんでしょうけど….
*3 当然,開発中のクルマの情報はぜったい外に漏らせないですからね(^_^;

2001年4月15日()

9:00 出発.

途中,大津SAで休んだついでにガイド本を購入. つまり,湯豆腐をどこかで食べるという目的以外には,計画もなにも決まっていないということ…(^_^;;

12時前に京都東ICに到着.

ガイド本で見繕った店に行こうとしたものの,そこがたまたま嵐山だったため,渋滞に巻き込まれる. なんとか店に着いたものの,場所も裏路地っぽく,車を止める場所もなかったので,結局,入るのは断念. とほほ.

仕方ないので(根拠なし)金閣寺方面に移動. その近くの湯豆腐屋に当たってみたものの,予約がないとダメということで,ここも断念. せっかくなので,ソフトクリームを食べつつ,小学校の修学旅行以来の金閣寺を見る.

ここは入場券がお札を兼ねてるのね. おもしろい(^_^;

次の目標は立命館大学の裏手のなんとか院というところ. せまい路地をぐるぐるしたあげく,やっとたどりつく. 和風の庭園を見ながら,やっと念願の湯豆腐を食べる.

苦労したぶん,おいしかったです(^_^;

帰りの高速でも渋滞に巻き込まれる. 到着は 20:10. 距離は往復で 400 km ちょっと.

疲れた….

2001年4月16日(月)

金曜の精算と報告書の作成. それから脈がありそうな学生に会社見学の案内. うーむ,これでは本業が進まない(T_T).

21:30 退社.

思うところあって,家のメインマシンを Debian (potato) に衣替え*1.参考書というか,CD-ROM のおまけは,その辺りで調達した「今日から Debian GNU/Linux 2.2」.

まずはインストール. Debian をインストールするのはは初めてだけど,dselect でパッケージを選ぶのはやっぱり面倒. でもまあ,vi チックに '/' での検索が使えるので,とりあえず問題はなし. 入れたいものはだいたい決まっているので,検索さえできれば何とでもなりますから.

それから,インストール時にネットワークデバイスが認識されなくて困る*2.されなかったこと自体はいいのだけど,そうするとネットワークの設定をまったくできないままインストールが終わってしまうのが悲しい…. しかも,Debian のネットワーク(あるいはシステム)設定の流儀はどうなってるのだろうと思いつつ参考書を開いてみたところ,その辺りの説明はまったく載ってなかった. とほほ.

仕方ないので,/etc をうろうろしつつ vi で適当に設定.

その後は PPxP 回りの設定と,ALSA, EsounD, mpg123 あたりの設定. potato の ALSA についてくる alsamixer は TODO しか言わないやつだ…(^_^;

ALSA に関しても参考書の説明はいまひとつ. 手順を(軽くだけど)説明してるのに,必須のカーネル設定にはまったく触れていないので,本だけ見て作業すると間違いなくはまることでしょう.

他のところもだいたい似たような感じなので,入門書と思って買って痛い目を見ているひとも結構いるんじゃないかなあ…. 個人的な評価は結構低いです.


*1 今のところ Vine とのデュアルブートですが.
*2 昔から使っている NE2000 コンパチの安物カードが時代遅れすぎるのかなぁ?

2001年4月17日(火)

いろいろな締め切りに追われる….

22:30 退社.

Debian 初心者(二日目).

初期セットアップの dselect 地獄を抜けて,apt-get 天国へ. とはいえ,早速 apt-get を使うことになったのは,「今日から Debian GNU/Linux」に non-US (暗号関係)のパッケージが入っていなかったためなので天国とも言えないか. 今どき ssh なしというのもねぇ…この本の評価がまた 1 ポイントダウン.

以下は apt-get で入れたパッケージ:

ssh
えーと,これって openssh なんですよね?
apache_ssl
素の apache を置き換える*1のかと思ったら,別々に動作するのか(^_^;
postgresql
バージョンが古めで 6.5.3 なのね(バージョン 7.0.x が欲しかった). あと,初期設定時に聞いてくる日付の書式のデフォルト値が "ISO" じゃなくて "EURO" なのはいかがなものか.
php4
インストールしたら apache の設定が壊れた(DocumentRoot の設定が空になった). 仕方ないので手で修復.

ssh + rsync と mew + im, fetchmail + procmail の動作確認. とりあえず生きていくために必須のツールなので.

調子に乗って 'apt-get upgrade' したら 40MB もダウンロードするはめに. 明日の朝までに終わるかな(^_^;;

(canna-use-color t) だとフェンスモードの文節区切りがちゃんと表示されない.

細々とした環境整備.


*1 http と https はバーチャルドメインを使って一つの httpd でまかなう方が一般的だと思う.

2001年4月18日(水)

昨日は PPP 繋ぎっぱなしで寝てしまった. しかも起きてから PC を見たところ, apt-get を実行していた gnome terminal が消えてた(他の terminal は変化なし)…何で?

これでちゃんとアップデートできてなかったら泣けるなーと思いつつ出勤.

ボスと人事面接.

評価に「◎」を付けてもまだ昨年度の成果は余るということで,今年 4 月頭にかすったネタひとつは,今年度の成果扱いにすることで合意. とりあえず夏のボーナスは安泰 :-)

仕事を片付けて帰宅する直前に Windows がハング. 書きかけの資料を一部ロスト(T_T).

復旧作業やらなにやらをしているうちに結局,23:00 退社.

debian 3 日目. 今朝のアップデートは無事済んでいたみたい(^_^;

XF86Config が消されていたこと以外は特に問題なし.

libc と X を入れ換えてもちゃんと勝手に動きつづけてくれるのはたいしたもんです.

samba を設定. /etc/hosts に書く自分ユーザの uid は昔から使いまわしている数値があって,今回もそれを設定したので,smbpasswd の方も uid を書き換え. smb.conf の [homes] の項目はデフォルトで読み取り専用になっているので書き込み可に修正.

今日の apt-get は xcontrib, ruby, strace.

potato の ruby は 1.4.3 か…これでは xasahi が入れにくいなぁ(^_^;;

今日の dpkg は j2sdk1.3, java3d-sdk_1.2-2, jai-lib_1.0.2-1, jai-sample_1.0.2-1, jmf_2.1.0.99-beta2-1 (要するに blackdown からもらってきた Java 関連ファイル一式).

Java のデモもいろいろ眺めてみる.

~/.java_policy を設定して Sound Demo も試したけど,音は鳴らなかった. うーむ.

/etc/mailname ファイルがないと Emacs の起動が遅いので,何のためのファイルか知らないままでっちあげる.

GNOME のパネルを設定. ウィンドウマネージャは Window Maker を使ってるんだけど,GNOME パネルとのレイアウト的な相性がものすごく悪い….

ということで sawmill をインストール. その上で appearance を Window Maker 風に設定. なんだか弱気かも.

手持ちの Dynalab のフォントで xfs-XTT の設定.

2001年4月19日(木)

今日のリクルータ. 学生からけっこうヘビーな相談を受ける.

去年くらいに新設された新領域・学際系の大学院*1があって,そこはいろんな学部から研究室が集まってます.で,その手のところのご多分に洩れず,外から見ると何をやってるのかわけがわからないので,企業からの求人があんまり行ってません*2.ということで,移設前の学科が僕の古巣という学生からコンタクトがありました. それが先週に上京したときの話で,まあ,できることはしてあげようというのが今日までの状況.

ところが,その新学科の就職担当教官が世間知らず(と言い切ってもいいでしょう)で,この時期の希望調査で希望者が埋まったところから学科推薦を確定するというわけのわからんことを言っているらしい. 就職シーズンの時期は学科によっててんでばらばらなので,仮にも学際系ならよその事情も考えないと….

で,今年もまだうちの会社から求人票が出てないんですけどどうしましょうと泣きつかれたのが今日.

ということで,とりあえず「心配いらない.悪いようにはしない」と言い切っておいてから,社内の調整に着手. それでこっちは調整が付いたんだけど,大学側のほうは手が出せないので,リクルータのボスにお願いして何とかしてもらうことに. ああ,疲れた.

結論. 就職希望のひとは学科というか,せめて大学院くらいはちゃんと選ぶように. 某学科は,日本で初めて大学院の入試英語を TOEFL にしたとか新聞に載ってる場合じゃないぞ….

23:00 退社.

今日の apt-get は bind, debmake, gnupg, dh-make.

自分を floppy group に追加. あと,自分の group を users に変更.

素晴らしい話がひとつ. やがて明らかになるでしょうが,またひとつ新しいプラットフォームであの御方に会えそうです :-)

Studio Air の次回作の名前が変更になった模様. 4コマまんがも連載(?)が始まってます.

ちなみに,次回作でもあの御方に会えるらしいです :-)


*1 ほんとうは大学院だけでなくて学科もあるらしいけど,できたてなのでまだ学部生はいないみたい.
*2 この学科は文系のひともいるので,技術系の求人はやりにくいというか,文系のひとを推薦されても困るというのが主な理由.去年はうちの会社も同業の H 社も,求人を出さない気はなかったんだけど,わけのわからないうちに就職シーズンが終ってしまったとか.

2001年4月20日(金)

となりの席のひとが来年 1 月から海外勤務なので,その準備のために別の室に異動. ということで送別会を企画.

ところが,バドワイザーおねえさんの店にしようと思って予約の電話をかけたところ「すみません,もうなくなりました」のこと.

かなりショックを受ける(^_^;

22:30 退社. 相当な量のCAD→ポリゴンデータ変換を仕掛けて帰る. 週末の間に終わるだろうか….

今日の Debian. ALSA がらみでカーネルを再コンパイルしたときに vfat のサポートを忘れていたので追加.

vmware の再インストール. パッケージものと衝突しないように,(vmware 標準の /usr でなく)/usr/local の下に入れることだけ注意. win98 on vmware から apache, samba と接続できることを確認.

xhana のローカルでのインストールを Debian パッケージ化してからやってみる. ちなみにバイナリパッケージなるものを作成するのは生まれて初めて(^_^;;

手抜きでよいならこんな感じらしい:

xmkmf -a (xhana 本体の Makefile を作成)
dh_make (下準備)
vi debian/dirs (インストール先ディレクトリの設定)
dpkg-buildpackage -us -uc (パッケージ構築)
dpkg -c xhana_1.0.3-1_i386.deb (中味の確認)

しかし,自分が X のプログラムを書くときは,だいたい「config.tmpl を編集して,'xmkmf -a ; make install'」という,コンパイルの前に設定をするようなインストール手順を想定しているので,パッケージシステムと相性が悪いかも*1

今日の apt-get: ppxp-dev, libcdaudio0, libcdaudio0-dev, xpm4g-dev

cvs の動作を確認.

ということで ruby のパッケージをインストール.


*1 一応,同等の設定が環境変数からもできるようになってますけど,できればいいってものでもなくて,やっぱりドキュメント等もちゃんとしなくちゃダメだろうし….

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TF <tf@denpa.org>
Last modified:Mon, 1 Dec 2003 1:17:55 JST