2015年8月(上旬)

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2015月8月1日()

10時半起床.

「ぼくんち(上・中・下)(西原理恵子)*1*2*3

せつないような救いがあるような.

夜は行きつけのラーメン屋.


*1ISBN: B00FZH3HAI
*2ISBN: B00FZH3HC6
*3ISBN: B00FZH3HB2

2015月8月2日()

10時起床.

バケーションの最終日なので,もう少し早寝早起きをしようと思ったのだが….

メトロに乗って散歩.

以前から行ってみようと思っていた Eddy Merckx 駅に行ってみる.

ここはベルギーの生んだ偉大な自転車ロードレースの選手である Eddy Merckx にちなんで名付けられた駅で,本人がアワーレコード(1時間に走る距離を競う)の世界記録を作った際の自転車が駅のホームに置いてある.無人駅のホームにこんな貴重なものを置いていていいのか.

日本の実家から補給物資が送られたが,通関でひっかかり,中身を説明せよとのレターが届く.最近チェックがいろいろ厳しいらしい.

2015月8月3日(月)

休み明け初日.

朝一の仕事が日本からのお客さんへの対応.

その後は日本とTV会議.

午後も偉い人報告とか合宿とか.

21:30退社.初日から飛ばしすぎ.

2015月8月4日(火)

休みの間にたまっている仕事の始末.少し片付いた.

日本とTV会議.

16:00退社.昨日無理しすぎた….

2015月8月5日(水)

ボスが夏休みのうちにいろいろ下ごしらえ.

昼休みにランニング.

18:30退社.

「世界でもっとも正確な長さと重さの物語(ロバート・P・クリース)*1

長さと質量を中心としたSI単位系成立のお話.

技術あり,政治あり,文化あり,人間ドラマありでとても読みごたえがあった.原器に頼らない,物理定数に基づいた単位系の完成まで実はあとわずかなのか.

それにしても,ピラミッドとかブラジャーとかのネタ話に筆者のこだわりを感じたのは気のせいか.


*1ISBN: 4822285375

2015月8月6日(木)

外の巻き込み活動.

来月のドイツ出張がひとつ流れた.その代わりにチェコに行くことになった.

17:00退社.

「スプートニクの恋人(村上春樹)*1

「この世の物とは思えない奇妙な恋の物語」という売り文句がついていたが,筋立てはともかく恋の物語,喪失の物語としてはむしろ正統派のような.気取りすぎでイタいところがところどころあるのを除けば,文章はとても素晴らしい.


*1ISBN: 4062731290

2015月8月7日(金)

企画のお仕事.組織とか.

17:00退社.

日本からの本が届く.36冊買ったのだけど,通関で止められた上に,そこを通すために付加価値税を50ユーロ弱も取られた….

ボルダリング.

公園のちょっとしたやつはやったことがあるけれど,ロープを装備して登る本格的なものは初めて.15mくらい登ったはずだけど,下を見る余裕がなかったので,高所で怖いとかそういうのはなかった.

体は悲鳴を上げたけど,とても面白かった.

2015月8月8日()

11時起床.

全身筋肉痛.

「ローマ人の物語21 危機と克服〈上〉(塩野七生)*1

1年間に皇帝が3人入れ替わるという混乱期の話.結果論で見ればそれぞれの皇帝の失策も多かったのだろうけど,それがなければどうにかできたという状況でもなさそう.

「ローマ人の物語22 危機と克服〈中〉(塩野七生)*1

騎士階級から初めて出た皇帝として混乱期を立て直したヴェスパシアヌスの話.ローマは新しい血で危機を乗り越えるのに長けている.


*1ISBN: 4101181713
*2ISBN: 4101181721

2015月8月9日()

10時起床.

「ローマ人の物語23 危機と克服〈下〉(塩野七生)*1

2代続けて皇帝となるヴェスパシアヌスの息子たちの話.

ティトゥスもドミティアヌスもローマの強化に尽力したのに不幸.前者は病気だから仕方ないけれど,後者は政敵でもない身内に暗殺された上に記録抹殺刑にされてしまうという….

買い物に出たが,日曜で休みだった.

Amazon (France) で買い物をしようとしたが,送料がとても高かったのでやめた.送料無料は25ユーロかららしい.


*1ISBN: 410118173X

2015月8月10日(月)

今週は日本がお盆休みなので,

17:30退社.

「ローマ人の物語〈24〉賢帝の世紀〈上〉(塩野七生)*1

「至高の皇帝」と呼ばれたトライアヌスの治世.この巻は正直,微妙.

史料があまりに少なすぎることと,トライアヌスが本当によい治世をしたため,至高の皇帝の至高ぶりを解説しているだけになってしまったため.このシリーズの良さは,「物語」というフォーマットを生かして,西欧キリスト教的なフィルタがかかりがちな後世の評価に対して「しかし自分はこう読む」と自由な解釈で語るところだと痛感.


*1ISBN: 4101181748

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TF <tf@denpa.org>

Last modified: Sat, 29 Aug 2015 23:17:18 ["JST"]