2018年1月(上旬)

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2018月1月1日(月)

新年.あけましておめでとうございます.

11時起床.

今年の目標.1月から役職が General Manager から Technical Director になり,ラインマネージャからアドバイザー的な立ち位置に.今の役割を,自分の赴任期間で育成した現地メンバーに譲ったことで,自分の海外での役割もひと段落.そろそろ身の振り方を考える時期なので,今の時点では目標はあまり絞り込まないことに.

友人と家飲み.

「やんごとなき姫君たちのトイレ(桐生 操)*1

西洋トイレの歴史.風呂,化粧,ファッションなども.

ひとつひとつの話が短くまとめられているので読みやすい.その一方で,あくまで蘊蓄コレクションなので,読み終わった後に残っているものが意外に少ない.何度も読み返すかというと,それほどの内容でもないし….


*1ISBN: 4041938031

2018月1月2日(火)

11時起床.寝正月.

今日の夜からマルタへ旅行なので,その準備.

夜20時の飛行機でマルタに飛ぶ.到着が23時前.

レンタカーの手続きの後,車を探すのに手間取っていたら,ホテルに着いたのは日が変わってから.

マルタの電源プラグはUKのBF型だった….変換プラグは持ってきてないよ….

大陸のC型のプラグが使えるコンセントが,部屋にひとつだけあったので何とかなった(UKでよくあるパターン).欧州の外に出るときには変換プラグを忘れたことはさすがにないのだけれど,UKに行ったときは,出張でも旅行でも100%必ず変換プラグを忘れている.

「教養としての10年代アニメ(町口 哲生)*1

労作ではあるが,一般向けの本としてはあまり成功していない気がする.

教養主義的に学問でアニメを料理すると言いながら,作業としては,アニメ作品から構造を見出して,それを文学や哲学のアイディアに当てはめるところまでしかやっていない.つまり「深夜アニメにも文学的・哲学的なところがあるんです」としか言っておらず,それではネットに溢れている意識高い系のファンの言説と結果的に変わらない.

本書の基になった大学の一般教養の授業としては,それでもそこから始めるしかないし,次ステップの課程とセットにもできるのだろうけど,一般向け書籍の場合はそういった射程も示しておかないと不完全燃焼になる気がする.


*1ISBN: 459115338X

2018月1月3日(水)

マルタ2日目.

気温は17度.フィンランド旅行の後だと,驚くほど温かい.太陽の光に感謝.

ホテル近くの海岸へ.地元の人について適当に散歩していたら,軍の演習場に紛れ込む.慌てて退却.

Ta Sciuta Tower.中世の見張り台.マルタ騎士団の流れで,こういう見張り台はたくさんあると聞いていたが,本当にそうだった.

青の洞門.この季節は海が荒れていて,船でのツアーはできなかったため,陸から見物.夏に来たいな.

イムディーナの街.オスマン帝国がマルタ島を包囲したときの都でもあった,城壁の街.とても静かで小さい街で,のんびり散策できた.

都がヴァレッタに移って,人がいなくなってからは「静寂の都」と呼ばれているらしい.モノはいいよう.

ホテルに戻る.近場のスーパーで地元のビールを買い,夕食のレストランではマルタワインを飲む.

2018月1月4日(木)

マルタ3日目.

チェルケウアの港から,フェリーでゴゾ島に渡る.海の上は強風で,デッキに立つと,大人でもまともにたっていられないレベル.

Dwejra Tower.中世の見張り台.

Azure Window に行く.赴任前に買った地球の歩き方を見てやってきたが,この洞門は,去年の春先に崩壊したそうな….マジですか….

チタデル.ゴゾ島の中心にあるヴィクトリアの街の城砦.海賊に襲われた際の攻防の拠点.

ここも思いのほか小さかった.

フェリーでマルタ島に戻る.

夕食は地元の寿司屋さん.

店構えはアート系.フロアは土足で入れるのだけど,そこに座布団を敷いて座る(イス&テーブルの席もある).

味はなかなか.

2018月1月5日(金)

マルタ4日目.最終日.

ヴァレッタの街.街歩きをし,海岸まで出て聖エルモ砦と軍事博物館を見学.マルタ騎士団とオスマン帝国の歴史の展示がわかりやすくてよかった.

軍事博物館にはこれ以外にも中世以降から現代(マルタ独立)までの歴史も展示されていた.

空港に帰ってレンタカーを返却.飛行機に乗ってブラッセルへ戻る.

10度気温が下がると寒い(17℃→7℃).

2018月1月6日()

8時起床.

荷物の片付けと写真の整理.あとはのんびりと冬休み最後の週末を過ごす.

「アクチュエータ工学入門(鈴森 康一)*1

初心者向けのアクチュエータ解説本.工学入門というよりは,工学に入る前に,世の中にどんなアクチュエータがあるか解説した本.機構については図がわかりやすいとは言えないのが玉に傷だが,自分が知らないアクチュエータもいろいろあって面白かった.

また,学生のころに講義を受けた先生の名前を思いがけず見つけて,懐かしい気分になった.でも調べてみたら,少し前に定年退官されていた.


*1ISBN: 4062578735

2018月1月7日()

10時起床.

冬休み最終日.明日から仕事に復帰する準備.

換気扇のランプが切れた.ランプ交換のしかたというか,それ以前にカバーを開ける方法がわからない.

「大仏はなぜこれほど巨大なのか―権力者たちの宗教建築(武澤 秀一)*1

奈良の大仏,インドのストゥーパ,ローマのパンテオンを題材とした宗教&建築論.宗教と建築の両面からのアプローチで日本から中国,インド,ヨーロッパと話をつなげていく話は面白い.

この著者の解釈が現実,あるいは学問的コンセンサスに対してどういう位置づけになるのかはよくわからなかった.そこは気にせず読むのがよいと思う.


*1ISBN: 4582857566

2018月1月8日(月)

冬休みが終わって,今日からお仕事スタート.二週間の休みでたまった仕事を片付ける.

フランス語レッスン.単純過去は難しい.

22:00退社.

2018月1月9日(火)

日本出張に向けての準備.

22:00退社.

「巨大翼竜は飛べたのか−スケールと行動の動物学(佐藤 克文)*1

これは良かった.データロギングサイエンスの話そのものも興味深いし,その泥臭い実態にも大いに共感.新しいものを見つけるってこういうことだよね,と元気になれる本.

書名に「巨大翼竜」とあるのに,内容のほとんどが他の生物に充てられていると,普通は「話が違う」となるところだが,そうはならない構成も良い.


*1ISBN: 4582855687

2018月1月10日(水)

CESに送り込んだメンバーから楽しそうな報告が届く.悔しいので,高めいっぱいのリクエストを送っておく.

日本出張の準備.時間調整が大変.

22:00退社.

ORRnet (外務省の在留届システム)からメール.ちゃんと登録時の在留期限が過ぎるとチェックが入るのか.


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TF <tf@denpa.org>

Last modified: Sat, 27 Jan 2018 21:06:47 ["JST"]